小学生のクラスのカースト。 (多分、こんな仕組みで出来上がるんだと勝手に思う。)
子供の頃、暗黙の了解でリーダーになる子がいました。任命されたわけでもなく、立候補したわけでもない。なのに、このクラスのリーダーはだれ?って聞いたら、多分みんながあの子!って答えるような活発な子。
男の子で言えば、その子が「今日の休み時間はドッジボールね。」と大声でいえば、ドッジボールをすることになっていたり。
いつの時代も、クラスの中でゆるーいカースト的な地位、立ち位置?みたいなものが、自然に出来上がっていると思う。 小学生の小さな社会でも、ちょっと力?権力?がある子がいたりする。
今、子供の世界を見て思うのが、一定の子供に力を与えていく仕組みって大人が作っているんだ。と感じることがすごくあります
元気のいい子。明るい子がいい子。
これって本当に、子供が小さいうちからそうですね。
就園前、小さい子があつまる施設に行くと、お母さんたちはよくこんな会話をします。 OOちゃんは、元気で明るくていいよね。 うちのこは、おとなしくって、、。
幼稚園のお歌の時間。
先生達は、「大きな声で元気よく歌いましょう!」といいますね。確かに、元気よく歌ううたもありますが、ゆっくり丁寧に歌ったほうがいい歌もあります。でも 幼稚園の発表会、運動会は、元気いいのが一番! 大きな声で歌える、元気に演技ができる。 が褒めるポイントですね。
「OOちゃんは、元気におゆうぎできていたね。 すごいね!」
小さいうちから、何故か同じことをしても褒められるのは、元気のいい明るい子達です。 決まってそうです。 元気のいい子達はいろんな人から、元気がいいことだけで褒められます。
小学校に入っても続きます。
元気のいい子は、先生にも褒めまれます。 小学校でも、元気よく!がルールになります。 挨拶一つをとっても、元気よく!って。 人に話をするときに、話のボリュームを考えるのは大事なことですが、誰もが得意ではありません。 でも、声が小さかったら、決まって大きな声で!と言われます。 元気がいいだけで、目立ちます。 目立つので、つい、大人は褒めてしまいます。
「元気がいい明るい性格」というだけで、幼少期からずっと 「いい子。」と褒められてくるわけです。 自然と、大人から(先生からも)認められている いい子は、力を得て、権力をもっていく気がします。 時には、自分の親もクラスの元気のいい子を褒めるでしょう。「OOちゃんみたいに、元気に挨拶しないと!」とかね。
自分から手をあげて意見を言うのは苦手だけど、ノートにまとめるのがすごく上手な子もいるでしょう。 細かいことによく気が付いて、クラスのお掃除を頑張ってくれている子もいるでしょう。 みんな「いい子」であるはずなのに、大人が認めるいい子は活発な子に決まっている気がします。
「元気で明るい!」は褒め言葉。 おとなしいと言われるこだって、暗い子だって、何の悪いこともしていないのに、それだけではいい子認定されない。
「とっても大人しくっていい子です!」 「暗くっていい子です!」 って褒め言葉、聞いたことない気がしますが、、どうでしょうか。
だいたい、おとなしい子を褒めるときには、けど が使われます。
「おとなしいけど、良く気がきくいい子ですね。」
けど、って付ける時点で、おとなしいことは、いいことじゃないって認定されちゃってますよね。
おとなしい、暗い っていう本来の自分の性格をなんとなく否定されていて、明るく!って言われたら 疲れますよね。 明るいいい子を演じようと、頑張って明るく振舞おうとしている子もいると思う。 自分はそこまで明るくなれないから、と明るい子の友達になっている子もいると思う(明るい子いい子に合わせている)。
いい子である第一条件が 「明るく元気であること」 になりがちな小学生時代のクラスのカーストって、周りの大人たちが無意識に認定している 「いい子の条件」 によるものなんじゃないかと思い、書いてみました。
こんなことを、考えるようになったのは、
「僕がOOしよう、って言ったら、みんなが、えーって言ってたのに、 そのあとに、Aくんがいいじゃん、OOしようよ。って言ったら、みんな賛成するんだよね。 いっつも、みんなOOくんの話はよく聞くし、OOくんの意見は通りやすい。」って子供がいっているのを聞いたから。 いつの時代にもそういう、権力持ってる子っているよなって思います。
話はちょっと飛びますが、ちびまる子ちゃんの世界って 暗いキャラクター(野口さん)にもちゃんと光があたってるのも素敵だなって思いました。
暗い子もいい子。 おとなしい子もいい子。 明るい子もいい子。
※この文章は個人的な意見でしかありません。
※誤解しないように一応書いておきますが、カースト上の人たちが、その他のひとたちをいじめてるとか、支配してるとは捉えていません。 また、逆にその子達が、悪い子とも思っていません。 それに、権力をもつことが、いいこととか、悪いこととかそういう話をしたいのではありません。