目に見える情報が強すぎる。そして不登校の子供達。
「目に見える情報」って強い。
海外に住んでいたとき、日本食のお店でバイトをしたことがあります。
そこは、店長日本人。 社員も日本人。 バイトは留学生や、ワーキングホリデーや、現地の大学生などいろいろ。
あるとき、新しく 現地で育った日本人の子がバイトに入ってきました。
その子は、両親は日本人ですが、小さい頃に移住して現地校に通っていたので、親とは日本語で話すけれど、兄弟とは英語で会話していて、英語のほうがだいぶ理解できるようでした。
見た目日本人。日本語は一応話せる。敬語はうまく使えない。日本で生活していないので、考え方は日本人的ではない。 そんな感じでした。
バイトの子達は、年がみんなちかくワイワイやっていたのですが、店長、社員は見た目日本人の彼にタメ口を聞かれるのが、しょうがないと頭で分かっていてもイラっとしてしまう。 と言っていました。
見た目が、日本人じゃなかったら、全然気にはならない。むしろ、日本語喋ったらかわいいと思える。その子が、中途半端に日本語が上手だったのも一因かもしれませんが。
日本にいても、ミックスの子が英語できてもすごいとは思われないとか(日本で生まれ育ってたら、ミックスだろうが言語習得は大変なのに) 逆にミックスなのに英語できなかったら驚かれたりとか(そりゃ、日本に住んでるので普通なんですがね)。
人間、見た目の情報って強いんですよね。
心が疲れてどうしようもないときに、
「気持ちの持ちよう。」 「気合が足りない。」 「頑張ればできる!みんな一緒。」
心の病気って目に見えないので、ついそんな言葉で元気づけようとすることもありますよね。 見た目に怪我をおっているわけじゃないので、気合でどうにかなったりしそうにみえるのかもしれない。
でも、実際は、気合をいれる気持ちにもなれないくらいだったり、気持ちは頑張りたいけど体が動かないこともあるんですよね。
「片方しか腕がない人に、両手で逆立ちをしろ!とは誰も言わないのに、心の病気だと、精神論で頑張ればどうにかなると無理なことをやらせようとしてくる人がいる。」
そんな体験をした話も聞いたことがあります。
目に見えないところに、真実が隠れている場合も多いのに。
そして、当事者しかわからないことも多いですよね。
勝手に決めつけずに、相手を知ろうとすることも大事ですね。
不登校の子供達。
元気そうに見える。
元気なのに勉強しないと正直いらいらする。
本人は、何もしてないようで、いろいろ考えていることもあるだろうに。
自分にゆとりがないと、いろんな本質を見逃してしまいそうになる。
目に見える情報だけに惑わされないように、いつも ゆとり を持たないとな。
#不登校